家の前にいたら 唐突にカメラを向けられて さあどうしよう 別に何をするでもなく 家の前にいただけなのに さあどうしよう とりあえず 片足を石の上に置いて ポーズを取ろう とりあえず 自転車をバックに ポーズを取ろう そう…
街灯のない広場に日が暮れる あれよあれよという間に 夜の帳がこんにちは さぁ家に帰ろう 広場が闇に包まれる前に さぁ家に帰ろう ほっかほかのタジン鍋が待っている あったかご飯を 頭に思い描けば 帰り足も自然と速くなる さ…
バクタプルの町には 世界遺産に登録されている 旧王宮広場がある 広場は広く 多くの寺院が建っている 広々とした 石畳の広場は 地元のガキが 自転車を乗り回すには もってこいの広さだった
来る日も来る日も 街角で 来る日も来る日も マンゴーを売る 売っても売っても 減らないのは 仕事があっていいことなのか 仕事が終わらなくて悪いことなのか そこが問題だ
蘇州の町は 今では 立派な工業都市 人々は働き 少しでも 豊かな生活を夢見て 今日も 自転車で通勤する
ちょっと積み過ぎじゃないか いや ちょっとではない かなり積み過ぎのように見える それでも 男は 何食わぬ顔をして ペダルを漕いでいて 自転車も 何食わぬ顔で 着々と前進していた
中国というと 自転車を思い浮かべてしまうが 今時の中国で 大きな通りで 大きな顔をしているのは 自動車だった 自転車は路地を ひっそりと 駆け巡っていた
自転車の荷台に アイスクリームを載せて 町中を売り歩くのは やっぱり 骨が折れる だから ときどきは休むのだ 大海原を目の前に 抜けるような空を頭の上に ときどきは 仕事を忘れて休むのだ