町中に水路が走る蘇州では もちろん あちらこちらに 橋がある 橋は 無意味なほどに 高く上り そして下る 橋の下を 舟が通れるように しているのだろうが 歩く僕にとっては けっこう難儀なのだ
橋の向こうには どんな世界があるのだろう ガイドブックに 載っていない橋だから ガイドブックに 載っていない世界が 広がっているのだろう
もしも 本当に三途の川があるとしたら こんな橋が架かっていてほしい 好きなときに 行ったり 来たり 現実逃避にも 使えるかも知れん
竹でできた 素朴な橋 渡るのには お金がいる でも もちろん それは外国人だけで 地元の人々はお金を払わない もし 地元に住んでいる 外国人が来ても お金を 取るのだろうか 取らないのだろうか
橋の上には少年が 橋の下にも少年が 橋の上の少年も 数秒後には 橋の下の少年のように 全裸ではしゃいでいるかも知れない
おそらく 雨期のときには ないのだろう 乾期にしか ないのだろう ナムカーン川には 竹で作った粗末な しかし 味のある橋が 架かっていた
渡るにつれ 橋はあがっていく 頂点を極めると あとは渡りきるまで 下っていくだけだ でも本当にそうなのだろうか 再びあがっていくことはないのだろうか あがってほしい あがることもあってほしい いや あるにちがいない (写…
水面に映った 自分の姿は 自分が思っている 自分の姿と 同じかな それとも 未来の自分が写っているのかな