タンポポは その一本一本が 小宇宙のようで その一本一本に 無数の命が あるようで それをじっとみていると ふと 宇宙を漂っているような 開放感に包まれた
歌声は飛び立つ 産まれたばかりの 歌声は とても力強く とてもしなやかで 産みの親の思いを しっかりと 抱えて 大空へと飛び立っていくのだ
追いかけても 追いかけても 陽炎のように 追いつけなくて 僕の目に映るのは 彼女の背中だけだった
極楽浄土に響く音色は どんなだろう 極楽浄土に漂う薫りは どんなだろう お腹も減らず 老いもせず 毎日 毎日 聞き続けたても 飽きないくらい 素晴らしいものだろうか
高円寺にある とある寺院にいた犬は 行儀が良かった お互いの死角を 消すかのように 違う方向を眺めつつ じっと 瞑想していた
気が付くと その樹は 周りの誰よりも 大きくなって 誰よりも 空に近くなっていた 空にばかり 気を取られていたら 気が付かなかった 自らの 枝で出来た日陰の中で 繰り広げられる 人間の悲喜こもごもに…
猫は往く 後ろを振り向くこともなく 何も思い残すこともなく ただ まっすぐに往くのだ その先にあるのは 猫バスの停留所かも知れない…
葉っぱの落ちた 木々のもとを歩くと ちょっと寂しい 葉っぱの落ちた 木々のもとを歩くと 待ちこがれる 再生のときがくるのを 待ちこがれる