ソウルの街には ホンモノとニセモノが 混在している 街を歩けば ニセモノの脚が ホンモノの脚を 数に物を言わせて 睨みつけていた
ソウルの宿は安宿だった タプコル公園近くのラブホテルのような 安宿だった 部屋に入って 荷物を置いて 一息入れよと トイレに入り すっきりしたところで ひとつの問題が僕の前に立ち塞がる レバーを 押しても水が流れない 押…
水原の華城は ボロボロになっていた城壁を 見事に復元したらしい 別に 半島の北から 進入してくるかもしれない 将軍様の兵隊に 備えているわけではない かつては 外敵に備えていた城壁は 今では 世界遺産に指定され 観光客に…
むかし 立花隆の「臨死体験」を読んだとき 死後の世界とは とても 素晴らしい世界ではないかと 思わせるものがあった キリスト教の世界観を持っている人でも 仏教の世界観を持っている人でも 等しく 死ぬ間際には 向こうに 美…
キョンジュの町は 日本でいうと 奈良のようなところ 町中には古墳が あちらこちらに残っている 古墳は 誰のものか 分かっているものもあれば 誰のものか 分からないものもある せっかく 自らの偉業を誇示するために 自らの名…
ハフェ・マウルは 李氏朝鮮時代の街並が残っている村だ 村の道は土塀に囲まれ 両班と呼ばれた 特権階級の家々が残っている 長閑な村だ 村の横には河が静かに流れ 田んぼには稲穂が実り どこからどう見ても 長閑な村だ しかし …
ハフェ・マウルで目にした稲穂は 右に行ったり 左に行ったり 僕を惑わすかのように 曲がっていた 韓国も 日本と同じで米が主食の国だが 食事の作法は ちと違う スッカラッと呼ばれるスプーンで ご飯を口に運び チョッカラと呼…
村に戻ってきたとき 自分の家に近づいたとき こんな破顔があったら ちょっと 嬉しいかもしれない ちょっと ほっとするかもしれない 嫌なことがあっても ちょっと 忘れることができるかもしれない