狭い空間に
閉じ込められて
回り出し
一周するまで出られない
その間じっと考える
雲に見守られながら考える
乗る前と
乗った後では
違うかも知れない自分のことを
(写真:横浜・コスモワールドにて)
今は
頭上に
真っ黒な雲がいて
暖かい太陽の姿を
確認できなくとも
じっとしていると
そのうちに
黒い雲たちは
どこかに霧散してしまう
その時になって
初めて
気が付くと思う
ああ
あの時はちょっと
暗雲が立ちこめていたな、と
あんな時もあるのだな、と
(写真:上野)
父と子が歩く。
大きな雲の下を歩く。
子は父と歩いた日のことを
覚えているだろうか。
大きな雲は
父と子が歩いていたことを
覚えているかだろうか。
(写真:下地島)
いつなんどき
空から落ちてくるか分からない。
もうすでに
落ちて来ているかも知れない。
いつなんどきでも
対処できるように
人は傘を差しているのかも知れない。
ほら
空模様はなんだか不穏な様相だ。
(写真:宮古島)
海に沈む太陽は
僕だけのためにあるように思えてしまう。
太陽の光が海面の上をするりするりと
まっすぐに僕のもとへとやってくるから。
でもよく目を凝らせば
それは勘違い。
何故なら僕の周りには
僕と同じように
恍惚の表情で太陽を見詰める人で一杯だったから。
(写真:石垣島・ウガン崎)
自然の悪戯。
まるで山が怒っているかのよう。
自然の気まぐれ。
まるで噴火しているかのよう。
自然はいつだって
自由気侭に
僕を弄ぶ。
(写真:石垣島)
点々と転がる物体は
何かしら意味があるように見える。
ひょっとしたら
宇宙人との交信手段かも知れない。
そう思っていたら
向こうから
真っ白な雲がやって来た。
暢気な雲たちも
白い物体に
惹き付けられたのかも知れない。
(写真:石垣島)
向こうに見える雲は
力強く
大きくて
手に取れそうだった。
海に向かって
ゆっくりと
歩き出した女性は
まるで
その雲を掴みにいくように
見えたのだった。
(写真:鳩間島))
青空を背景に
山羊が歩く。
草を食みながら
ゆっくりと進んでいるのを
眺めていると
山羊が動いているのか
背景の雲が動いているのか
だんだん
分からなくなっていった。
(写真:波照間島)
浜を歩く。
白い砂浜を歩く。
下を見ていると
星砂が落ちているかも知れない。
空に浮かぶ雲も
静かに見守っていた。
(写真:波照間島)