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台北の町では
結構
先進国並みに喫煙に関して厳しい
シンガポールのように
公道で吸ったら罰金だとか
ブータンのように
国内全面禁煙とかでは
ないにしろ
屋台のような食堂でも
禁煙だったりする
喫茶店では
全面禁煙か
もしくは檻の中のような
喫煙所が作られているのだった
そのくせ
そこら中に溢れている
セブンイレブンでは
絶対に煙草を売っている
あれだけ煙草を売っているのに
皆どこで吸っているのだろう??
(写真:禁煙の看板)


壷という壷が
僕を責め立てる
いや
壷だけではない
書も掛け軸も
同じように僕を責め立てるのだった
故宮博物院は中国歴代王朝のコレクションを
展示している
故宮とは北京の紫禁城のことだ
清の遺産の正当な承継者であることを
示すために
蒋介石が台湾に持ってきた
中には中国の4000年の歴史で満杯だ
壷や書は
古いということは
説明書きを見れば分かるのだが
いかんせんその良しあしを
はかる教養が
僕にはなかった
(写真:故宮博物院正面)


台北市内からバスに乗って
一時間ほど行くと
三峡という町に着く
この町の目玉は
清水祖師廟だ
モンゴルの元に抵抗した
北宋の陳昭応を祀ってある廟だ
英雄らしい
でも歴史を知らない僕には
ピンとこない
寺院に施された彫刻は素晴らしい
でもその歴史的な背景が
ピンとこない
なんで北宋の英雄が
台湾の片田舎で祀られているのか
ピンとこない
歴史は知っておいた方が良いですね
その方が旅がずっと楽しくなります
(写真:清水祖師廟)


台北近郊の町
九イ分(きゅうふん)
山間のこの町は
坂と階段で出来ている
かつては金鉱脈の発見により
ゴールドラッシュに湧いたことも
あったようだが
それは昔のこと
再び活気が戻ってくるのは
この町が台湾で大ヒットした映画
「非情城市」の舞台となってからだそうだ
今では大勢の観光客が押し寄せる
尾道もそうだけれど
坂道と映画は
相性が良いのかもしれない
(写真:階段で)

台北の街を歩いていると
よく目にする物がある

それは銀行

至る所に
銀行の支店やATMがある

スクーターに乗った人々が
突然止まったと思いきや
ATMで金を下ろしている

とっても便利そう
でも旅行者の僕には
関係ないけどね
これだけ銀行があると
倒産しないのかどうか
大丈夫なのかどうか気になる
これも旅行者の僕には関係ないけどね
(写真:数々の銀行)


台北で見かける
犬も猫も
なぜだか
おとなしい
僕がちょっかいを出しても
決して吠えない
なんだか
おとなしいというよりも
相手にされていない気がしてしょうがない
飼い主に
知らない人にかまっては駄目
とでも言われているのかもしれない
(写真:近寄っても動じない犬)


台北のバスは不親切だ
料金は基本的に15元
なのだが
おつりをもらえない
だからといって
少なく払ったら文句を言われるし
多く払っても釣り銭はもらえない
だから困る
でも困った時には
どこからともなく
親切な人が現れるのが旅の常
後ろに立っていたおじさんが
両替してくれたりする
だから旅は楽しい
(写真:市内を走るバス)


中国の文化と言うと
色々あるけれど
太極拳もそのひとつだろう
朝の公園で大挙して
太極拳を行う
そんなイメージに翻弄されて
僕は早朝六時に
国父記念館へと行ってみた
やっている
やっている
大挙して
というほどでもないが
太極拳をしている人たちがいた
しかし
僕の目を引いたのは
太極拳の人たちの他に
社交ダンスをしている人たちがいたことだ
早朝の社交ダンス
国父記念館に
タンゴのリズムが響き渡る
(写真:国父記念館で社交ダンスを踊る人々)


有名無名を問わず
台北で寺院を訪れると
そこには必ず龍がいる
たとえそこが
孔子を祀っていたとしても
関羽を祀っていたとしても
道教の寺院であっても
必ずや龍がいる
国立歴史博物館にある
2500年前の青銅器にも
龍がいた
なんて長寿を誇るキャラクターなのだろう
いまだに人気が衰えない
イエス・キリストが
生まれるよりも前から
ずっと人気キャラクターなのだ
(写真:木柵指南宮にいた龍)


僕の頭の中の
中国人は
あちらでも
こちらでも
麻雀をしているようなイメージがあった
事実
中国では男女問わず
麻雀に興じている姿を目にした覚えがある
しかし
台北ではそのような姿を目にすることがない
せいぜい目にするのは
台湾式の将棋をやっている人たちくらい
まぁ
まともな人は平日の昼間は
働いているからかもしれない
(写真:公園で将棋に興じている人々)


台湾には
沢山の茶葉が売っている
みな茶をよく飲むのだ
安食堂には
大きなタンクのような容器に
茶が入っている
でも気をつけよう
台湾のお茶は甘い
安食堂で出されるお茶は
吃驚するほど甘い
まるでジュースのようだ
お茶を飲むと
さっぱりするようなイメージを
持っていたのだが
それはここでは通用しない
気をつけよう
(写真:安食堂のお茶)


台北都心の空気は汚い
こんな空気の中で
暮らしていたら
鼻毛も
耳毛も
あっという間に
伸びてしまうに違いない
そんな台北で
バイクに乗る人には
マスクが必須アイテムだ
老若男女
みなマスクをしてバイクに股がる
これでサングラスをかければ
もう立派なチンピラだ
(写真:颯爽と乗りこなす女性)


北京の故宮を模した宮殿は
忠烈祠という施設だった
王侯貴族の代わりに
戦没者の御霊がいる場所だ
ここにもやはり衛兵がいる
毎日毎日一時間毎に交代をしている
衛兵が同じところを歩くので
石畳の上にまるで
獣道のように跡が残っている
衛兵の動きはキビキビしている
独特の歩き方は美しい
その型に意味は無いかもしれない
その無意味さがとても美しかった
(写真:街で見かけた漢字の看板たち)

台湾は漢字の国
だからカタカナはない
商品のブランド名も
漢字になるのだ
知っているはずなのに
漢字だけでマークが無いと
読めなかったりする

マクドナルド

バーガーキング

ドトール・コーヒー

ケンタッキー
吉野家は...
そのまま吉野家だった
(写真:街で見かけた漢字の看板たち)


街角で見かけた
張り紙には
「工作人員」
と書いてある
なんだか工作員のよう
なんだかスパイのような感じ
なんだか北朝鮮を彷彿とさせる
でも町中でスパイを募集するなんて
ちょっとおかしい
中国語で
「工作人員」
とは普通にスタッフのことを指すらしい
(写真:街で見かけた張り紙)


台北駅から北に行くと
孔子廟がある
学問の神様である孔子が奉られている廟である
飾られているパネルによると
孔子の誕生日には盛大な祭りが
催されるようだが
僕の訪れた日は閑散としていた
その静けさがとても良かった
道を挟んですぐ横には
保安宮という医学の神様を奉った廟がある
こちらは平日でもチラホラと参拝者がいる
いざとなったら
やはり学問の神様よりも
医学の神様の方が頼られるのかもしれません
健康あっての学問ですから
(写真:孔子廟)


台北の街では
至る所に屋台がある
困ったことに
これが美味い
街を歩いていて小腹が減ると
すぐに屋台で何かつまんでしまう
台湾の人は
餃子とご飯を一緒に食べないのだと言う
餃子はご飯と同じ感覚らしい
餃子定食なんてもってのほか
おかずがないじゃん!
となるらしい
もったいない
そういう僕も
関西人のように
お好み焼きをおかずに
ご飯を食べる感覚がないから
似たようなものかもしれない
(写真:水餃子)

ふと
突然
ジャージャー麺が食べたくなった
北京料理だけど関係ない
僕はジャージャー麺が食べたいのだ!
屋台に行って
注文する
やはり通じない
屋台のおばさんから返ってきたのは
優しい微笑みだけだった
すったもんだの挙げ句
出てきたジャージャー麺の麺は
まるできしめんのようだった

(写真:ジャージャー麺)


台北にはスクーターが多い
ラッシュアワーの時に
信号待ちしているスクーターの集団は
まるで暴走族の集会のよう
中国では自転車だが
台北ではスクーターだ
二人乗りなんてへっちゃらで
時には親子仲良く三人で
乗っていたりする
大きな荷物を運んだり
信号を守らなかったり
危なっかしい人もいたりするのだが
ヘルメットだけはみんなしている
そこだけは律儀なのだ
(写真:北門)


旅に出た時は
いつも願っていた
地元の人の中に溶け込めるように、と
でも
どんなに髭を生やしても
イラン人に溶け込めなかったし
どんなに日焼けしても
タイ人には溶け込めなかった
すぐに日本人だとばれてしまう
しかし台北では
なんだか簡単に
溶け込んでしまったかのようだ
街を歩いていると
よく中国語で話しかけられる
どうやら道を聞かれている様子
でも僕は答えられないので
仕方がなく正体をばらすのだ
中国が流暢に話せれば
完璧に地元民に溶け込める日も近いかも知れない
(写真:龍山寺の近くで)


台北ではあまり猫を見かけない
犬ばかりだ
あっちにウロウロ
こっちにウロウロ
呑気に闊歩している
飼い犬なのかどうなのか
分からないくらいに汚れた犬が
店先で寝ていたりする
よく見るとみな首輪が付いている
帰る家がちゃんとあるようだ
日中は気ままにお散歩しているらしい
台北の犬は
実にマイペースなのだ
なんだか猫みたいだ
(写真:店先でひなたぼっこしていた犬)


日清戦争後
第2次世界大戦終了までの間
台湾は日本の植民地であった
台北にはその時に建てられた建造物が残る
台湾総督府もそうだし
写真の紅楼もそのひとつ
かつては日本人向けの商店や
カフェが入っていたのだという
もう日本の建造物が建設されることはないけれど
今はあちらこちらに
ファミリーマートが顔をのぞかせている

(写真 上:紅楼 下:町中のファミリーマート)


台北の街には
沢山の寺院がある
ガイドブックに名前が乗っていないような
小さな小さな寺院であっても
見事な装飾がされている
見事なのは装飾だけではない
訪れる人
訪れる人
みなが見事なまでに熱心なお参りをするのだ
念の入り方は日本の比ではない
僕もならって念入りなお参りを試みたが
なんだか勝手が違う
お賽銭箱がなかった
(写真:龍山寺)


石像となった蒋介石は今でも
衛兵に守られている
守っている衛兵はピクリとも動かない
カメラを向けても微動だにしない
視線は真っすぐに向いたまま
何かを食い入るように見つめているよう
下世話な僕はふと思う
蠅が来たらどうするのだろう
蜂が来たらどうするのだろう
ずっとじっとしていたら
いざという時に機敏に動けないのではなかろうか
そんな心配をよそに
衛兵は今日もじっと空を見つめて動かない
(写真:中正記念堂)


中国語は難しい
そりゃ一朝一夕に話せるように
なっるなんて思っていない
でも自分の食べる物の名前くらいは
通じるようになってみたい
台湾名物の肉そぼろかけご飯
魯肉飯(ルゥロウファン)は
何遍言っても通じない
イントネーションを変えても通じない
どうやら僕の発音は
複雑怪奇な中国の発音に
全くと言っていいほど
合致してういないよう
仕方がないので
ガイドブックの写真を示して
ようやくありつくけた
明日は牛肉麺に挑戦だ

どこの国でも市場はいい
活気が漲っている
それはここ台北でも同じだった
市場には食べ物が溢れている
肉も野菜も果物も溢れている
鶏は生きたまま籠に入れられ
自分の行く末を知っているのか知らないのか
時折声を上げる
その横では仲間がまな板の上で
肉片にされていた