« コンテンツとしての魅力 | メイン | にゃほ、にゃほ »

思い込み

 イラクの治安が安定しない。ブッシュ大統領が戦闘終結宣言をしたことなどはもう遠い昔。すでに終結宣言後の死者の数が戦争時の死者の数よりも多くなっている。もう自爆テロくらいでは、安藤さんもあまり取り上げてくれない、木村さんも駄洒落にしない。

 自爆テロを実行しているのは、原理主義者のグループだと報道される。そのため日本では原理主義者というと、テロリストとか過激派と思っている人が多いように思う。でも原理主義者という言葉は、そのようなテロリストと同義ではない。もともとは宗教上の原典を絶対視する主張・態度のことを指すだけである。武力を用いたりするような暴力的な意味合い含まれていない。

 イスラム原理主義者というと、決して友達になれなさそうな感じがしてしまうのは、その言葉にテロルの匂いを感じてしまうからだろう。ただイスラム教徒というだけで訝しく見てしまうかもしれない。でもそれは偏見で原理主義者が、全て暴力を肯定しているとは限らないし、イスラム教徒が暴力的だとは限らない。同じ人間だ。実際に暴力を肯定している人々は少数だろう。日本ではイスラム原理主義はおろか、イスラム教を信仰している人々さえも目にすることは少ない。未知のものに対しては恐怖を感じてしまうから、そのような思い込みをしてしまうのも仕方がないのかもしれない。印象はテレビなどのマスコミに作られたイメージによって作られてしまう。

 日本人がイスラム教徒に勝手なイメージをもってしまうのと同じように、中東に住むイスラム教徒もまた日本人に勝手なイメージを持っていたりする。旅をしていて良く言われたのは、「真面目」、「勤勉」ということだった。日本人はよく働く真面目な国民と思われているようだ。多分それはそれほど間違ってはいない。過労死するほど働く国民なんてそうそういない。さらには非西洋の国にもかかわらず発展していることに、畏敬の念を持っていたりする。いずれにせよ、言われた僕も日本人の端くれとして、嬉しいことを言ってくれるのだ。

 しかし、中東の中でもレバノンではちょっと勝手が違う。真面目だとか、勤勉だとか言われるのは他の中東の国と一緒だが、レバノンではそれにもうひとつ言葉が加わるのだ。
 「日本人は勇敢だ。」
最初は何でそのようなことを言われるのか見当がつかなかった。うーん、勇敢....。戦時中の神風特攻隊交代でもあるまいし、僕の日本人というイメージの中に、そのような勇ましいイメージはない。色々と話しているうちに、徐々に「勇敢」のもとが明らかに。日本人と勇敢を結びつけている人は、日本人と日本赤軍を同じだと思っているようなのだ。なぜ勇敢なのかを問うと、「だって、ほら飛行場でユダヤ人を大量に殺しただろ?」なんて答えが平然と返ってくる。どうやら彼らの日本人のイメージはイスラエルのテルアビブ空港で銃を乱射し、無差別殺人を犯した日本赤軍の岡本公三そのものなのだ。岡本公三を一般的な日本人と思ってはいけません。彼は特殊な日本人です...。

オタク的に原理主義のことが分かります。

原理主義から世界の動きが見える
原理主義から世界の動きが見える小原 克博 中田 考 手島 勲矢

PHP研究所 2006-09-16
売り上げランキング : 1955


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://awazo.com/mtype/mt-tb.cgi/67

コメントを投稿

« コンテンツとしての魅力 | メイン | にゃほ、にゃほ »

本とか

面白そうな本とかはこちらからどうぞ!

フォトブログ

フォトブログもあります。ぜひのぞいてみてください。毎日更新しています。

20050811cat.jpg

大陸横断写真旅行記

韓国からドイツを目指した旅行記GO WESTもあります。

砂漠の駱駝
あわせて読みたいブログパーツ

BLOG PEOPLE TRACKBACK