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 関東に大地震が来る、来る、もう来ると言われて久しい。僕が高校生のときから、実しやかに「地震予知連絡会が密かにね...」なんて噂が思い出したように流れていたけれど、幸いなことに関東大震災以来、東京は大地震に襲われていない。
 友人と飲んでいたら地震の話になった。なんでも友人の母親は、つい最近異常現象を目撃したのだと言う。朝5時前だというのに、空が真っ赤に燃えていたらしい。友人が調べた結果、それは地震の前触れなのだと言う。阪神淡路大震災の前にも同じような現象が現れたのだと力説する。現象から2ヶ月後くらいに阪神淡路大震災が起こったらしいので、友人の母が目撃した現象が本当に地震の前触れだとしたら、あと2ヶ月くらいのうちに東京は大地震に見舞われることになる。しかし、そんな珍しいことにもかかわらず、同じような現象を見たという話は他の人から聞いたことがない。
 そのような中、NHKの特集を見た。東京直下型地震の特集だった。最近の研究の結果、今までは想定されていなかった被害が起きることが予想されている。そのひとつが、谷が崩れるという現象だった。宅地を造成する際に山を削り、谷を埋めて平地を造っていることが多いのだが、その谷を埋めた部分の地中に水分が多く含まれている場合、その谷だった部分が崩れてしまうという現象だ。見た目は平坦な町並みが続き、どこが谷だったか分からない。だから怖い。地震が来た場合には崩れてしまうかもしれないのだ。番組ではその可能性がある実際の場所で撮影をしていた。でも何かがおかしい。どれだけ画面を凝視しても巧妙にぼかしがかかっていて、視聴者には分からないようにしていたのだ。場所が特定できてしまうと色々とクレームが来たりして面倒なのだろう。下手をすると「番組のせいで地価が下がった」なんて訴えられてしまうのかも知れない。結局番組の最後まで何処だかは分からなかった。
 NHKの番組のように場所でさえ特定できないようにしている反面、最近はプライバシー情報が色々なところで採られている。もちろん普通の会社が扱う個人情報は法律によって保護することが求められている。でもそれ以外の情報は結構色々なところにあるのが実情のようだ。具体的に言えば、監視カメラによって撮影された情報である。ロンドンの地下鉄テロの際に犯人が監視カメラの映像で特定されたことに驚きを覚えたものだが、日本も同じような状況かもしれない。東京世田谷の成城では商店街に監視カメラが付けられていて、常に監視されているようだ。つまり商店街を歩いていたという情報が他人の手許にあるということだ。その気になれば何処のお店に入ったかということも分かってしまうのだろう。そこで何を買ったかも分かってしまうかもしれない。なんだか監視社会のようだ。ああ、いやだ。日本全体がそのようになったら、うかうかエッチな本を買うことも出来ません。

いたるところにありますから...

監視カメラは何を見ているのか
監視カメラは何を見ているのか大谷 昭宏

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