タンのつく国
沖縄料理屋で深酒してしまった。沖縄料理と言えば泡盛だ。入れたボトルが一夜で空いてしまった。僕一人で飲んだ訳ではないけれどね。というよりもあっぷあっぷしていた僕はパッション・フルーツ割というとてもフルーティで甘い飲み物を飲み続けていたのだった。最近は焼酎ブームのようだけれど、僕は泡盛の方が好きだ。焼酎は匂いがね、あまり好きになれない。
焼酎というと僕は鍛高譚(たんたかたん)という銘柄を思い浮かべてしまう。これはしその香がとても飲みやすいとされる焼酎なのだが、やはり僕にはその香りが苦手だ。僕が気に入っているのはその味ではなく、その名前の響きなのだ。タンタカタン、タンタカタン。とても陽気な響きがする。そう口ずさんでいると僕はかつて旅した「タン」のつく国のことを思い出すのだった。
ウズベキスタン、カザフスタン、トルクメニスタン、旅してはいないけれどアフガニスタン、タジキスタン、パキスタン。これら中央アジアの諸国の国名には最後に「(ス)タン」がつく国が多い。「(ス)タン」とはペルシャ語で「何でも豊かにある土地」という意味が元々あって、それが「〜族の土地(国)」とかの意味で使われている。つまりそれぞれの国名はウズベク族の土地、カザフ族の土地、トルクメン族の土地、アフガン族の土地などの意味を持っているのだ。これらの国では、かつてペルシャ帝国の一部であったか、もしくはペルシャ帝国の影響を受けた土地であることの証拠だという。カザフ族やウズベク族は民族的には、テュルク系で話す言葉はトルコ語に近いと言われているが、自らの国名にはペルシャ語の語彙を流用したのだ。そう考えていくと、ペルシャの親元であるイランには「(ス)タン」が付かないことに気がつく。イランという国名はゾロアスター教の聖典「アヴェスター」の中に記された「アーリア人の国」という言葉に由来があるらしい。この言葉自体に「国」という意味が包含されているので「(ス)タン」が付いていない。
残念ながらタンザニアの「タン」はペルシャ語ではない...。
| 今がわかる時代がわかる世界地図 (2006年版) | |
![]() | 正井 泰夫 成美堂出版編集部 成美堂出版 2005-12 売り上げランキング : 570 おすすめ平均 ![]() 世界の今をデータで知る テレビの横に置いておこう! 地理が得意な人も、そうでない人も。Amazonで詳しく見る by G-Tools |


世界の今をデータで知る
テレビの横に置いておこう!

