言ってはいけない
海外を長期旅行していた話をすると「英語が達者なのですね」と言われるが、決してそうではない。なんだか日本人以外の世界中の人が英語を喋るように思っている人が多いが、観光地ではないところの人はどこの国でも英語が話せない方が多いと思う。中国でも英語がなかなか通じないし(その代わり中国では筆談という素晴らしい手段で会話をすることが出来る)、旧ソ連領だった中央アジアの国々ではロシア語が出来た方が旅が楽しくなる。テヘランのアゼルバイジャン大使館では、大使館員に「ファルシー(ペルシャ語)、トルキー(トルコ語)、ルスキー(ロシア語)!!」のどれかしか分からないと突き放された。またその人にとっての外国語が何かというのも国によって異なる。日本人にとっての外国語とは英語である場合が多いし、大抵の国でもそうだと思われる。がしかし、トルコ東部を旅している時には明らかに外国人である僕に対して、町中でドイツ語で話しかけてくる。彼らにとって、外国人と話すための外国語とは英語ではなくてドイツ語なのだ。
外国を旅する時に、その国の言葉を話せると旅が楽しくなることは重々承知だがそれは難しい。だから僕はあまりこだわらないことにした。どうせ通じないのなら日本語でいいじゃないかと。
結局のところ、旅行中の伝えたいことって身振り手振りで何となく伝わってしまうものなのだ。だから口から発せられる言語は日本語でいい。しかし日本語の中には、その国の言葉では卑猥な言葉になってしまうものもあるから注意が必要だ。あらぬ誤解を招くかもしれない...。
本やインターネットで調べた「あらぬ意味を持ってしまう可能性のある言葉」を幾つか書いてみよう。
まずはタイ語から。タイなどの東南アジアの女性には奇麗な人が多い。奇麗な人ばかりとはもちろん限らないが、奇麗な人に巡り会う可能性は高いのではないかな。どれほどその女性が美しくても、日本語で「キレー」と言ってはいけない。「キレー」とはタイ語で「醜い」を意味する言葉に限りなく発音が似ているらしい。上手くこの関門を乗り越えた後に、タイ人女性から「チンチン」と言われても想像が膨らんではいけない。「チンチン」とは「本当に」という意味しかないからだ。
ベトナムでアオザイを纏った女性が公園で「チム・ボコ、チム・ボコ」と声を上げていても、ああ〜、奇麗な人なのに頭の痛い人なのだなぁ、と思ってはいけない。ベトナム語で「チム・ボコ」とは鳩のことだ。
イタリアのちょい悪オヤジと話をする時は、サザエさんのネタは避けた方が良い。ましてや加賀さんはイタリア人と接することも避けた方が好ましい。イタリア語で「いそのかつお」は「私はオチンチンです」を意味し、「カガ」は「クソしろ」となってしまう。加賀さんが「いそのかつお」の話をした日には、ジローラモさんも真っ青である。
えびちゃんはロシアには行かない方が良い。自己紹介する度に、相手の男性は赤面してしまうだろう。ロシア語で「エビ」は女性器のこと。自分の名前を連発したら、ただ単に痛い人になってしまう。
熊本出身の人はケニアやタンザニアなど東アフリカに旅行する時は要注意だ。「どこから来ました?」「クマモトからです」「あらまぁ...」。あながち間違っているとも言い切れないだけに厄介だ。スワヒリ語で「クマモト」は「あったかい女性器」を意味する。
スペインを旅している時に、仲良くなった地元の人と酒を酌み交わすこともあるでしょう。たとえその時に何か日本の歌を歌ってくれとせがまれても「ちょうちょ〜、ちょうちょ〜、菜の葉に...」と知らずに歌ってはいけません。確信犯で歌うのであれば大賛成です。歌声を耳にした人たちは大爆笑することでしょう。スペイン語で「チョウチョ」は女性器のことです。
他にも調べたら沢山あるのだろうけれど、下らないのでこの辺で...。
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