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2006年07月28日

ジダン

今更ながらのW杯の話。
 決勝は史上2回目となるPK戦での勝者の決定になった。これは詰まらない。史上初めて決勝がPK戦になったのは1994年のアメリカ大会だったけれど、この時負けたイタリアの最後のキッカーはあのロベルト・バッジョであった。ボールが大きく枠から外れたあと、腰に手を当てて俯くバッジョの姿を世界中の人が見ていた。僕も彼が某新興宗教の信徒であることとは関係なく感じた。敗者の美学を。本人は勝った方がいいと言うに違いない。結果が全てのスポールの世界においては勝つことが全てなのかもしれない。しかし美しく負けるのも、また人々を魅了するのだ。Johnnie WalkerのCMにも採用されたし。
 しかしながらドイツ大会のPK戦にはそのような美学はなかったし、耳目を集めたのはジダンの退場だった。日本のワイドショーでも散々取り上げられていた。この試合を最後に引退を表明していたジダンのあっけない姿にみんな唖然としていたのだった。人種差別的発言があっただの、家族を侮辱されただの、色々と憶測された事件であったのだが、結局はよくわからないまま事件は幕引きされた。
 どこかおかしくないかな。
 そもそもジダンは時折「キレル」選手であることはサッカーを見ている人だったら知っているはず。優勝した1998年フランス大会でもサウジアラビア戦で相手選手を踏みつけ、2試合の出場停止処分を受けている。だから決勝でマテラッツィに頭突きを喰らわした時にも、ああ悪い癖が出た、というくらいにしか思わなかった。それがあれよあれよと大問題に。ずるいな、ジダンは。別にマテラッツィが極悪非道の選手ということではないだろう。選手の中には「言葉」で相手を挑発する選手がいて、たまたま挑発に耐えられなくなったジダンが悪いのではないのか。マテラッツィはそれを見越して挑発していたのではないかとさえ思ってしまう。それを家族を侮辱されただの、人種差別発言だの、問題をすり替えている気がしてならない。正義を貫いたみたいな顔をしているジダンを見ると、なんだかとても格好悪く見えてしまう。

成田山 新勝寺

 成田山新勝寺に行ってみた。成田山と言えば、恐ろしいほどの初詣の人出を集めるところ。いつもいつも正月のニュースになるとその名を思い起こすのだけれど、実際に訪れたのは初めてだった。ニュースを見るととてもとても正月になんか来るきにはならない。
 成田駅から参道を進む。抜群の集客力を誇るお寺の表参道だけあって、道の両端にはお店が並んでいる。古風な店が建ち並ぶ中、オープンスタイルのバーもあったりして、なんだか東南アジアの観光地、例えばホイアンとかを連想させる。歩いている人の中にも外国の人を見かける。成田空港から近いとはいえ、普通は成田市を通過して東京に向かってしまうような気がするが、そこはあえて成田山。日本の旅の始まりに、成田山で旅の安全を祈願すれば、これからの日本行脚も一安心というもの。その心情はとても理解できる。
 参道には、土用の丑の日から近かったせいもあってうなぎののぼりが目につく。参道と鰻屋。柴又の帝釈天の参道もそうだった。参道には鰻屋がないといけない。鰻を食して、勢力満点のお参りをしないと、神さま仏さまに失礼になる。となる鰻屋の店先では、鰻をその場でさばいていた。お兄さんが二人掛かりで、手際よく、さばいている。大変だ。寝ても覚めても鰻をさばくに違いない。今日は平日だからあまり忙しくないとのことだったが、週末なんて大忙しだと言う。夢の中にまで出てきてしまうのではないのかと僕の方が心配になる。
 のこのこ歩いているうちに新勝寺に到着した。境内は広い。そりゃ広くないと初詣の参拝客を受け入れられないからね。

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